Information

■館山城（八犬伝博物館）

城山公園山頂にある三層四階天守閣形式の館山城（八犬伝博物館）【昭和57年10月31日開館】では、里見氏を題材にした『南総里見八犬伝』に関する各種資料の展示と、現在にまで続く八犬伝の人気を紹介しています。

江戸時代の文豪曲亭馬琴が著した大作『南総里見八犬伝』の版本や、八犬伝の登場人物や名場面を描いた錦絵、庶民の娯楽のなかに入り込んで親しまれた各種資料を展示し、夢とロマンあふれる八犬伝の世界を紹介しています。

■館山市立博物館本館

館山市立博物館本館は、戦国大名里見氏の最後の居城跡である館山城跡（現在の城山公園）にある、歴史と民俗の博物館です。

城山公園の中腹にある本館【昭和58（1983）年11月23日開館】では、 10代170年にわたってこの地を支配した里見氏をメインに、房総半島の先端で小さいながらも一国を形成して、海とのかかわりのなかで展開してきた安房の歴史を紹介しています。

■博物館本館・館山城（八犬伝博物館）のご案内（共通）

●開館時間　午前9時～午後4時45分（入館は午後4時30分まで）

●休館日　

　1．毎週月曜日

　　　•月曜日が祝日・振替休日のときは開館し、その翌日。

　　　•火曜日が祝日の場合の月曜日は開館し、その祝日の翌日。

.　2．年末年始（12月29日～1月3日）

●観覧料　（◎団体とは20名以上のグループでの入館）

　1．通常

　　一般　　　　　　　　　300円(個人)　　　250円(団体)

　　小・中学生、高校生　　150円(個人)　　　100円(団体)

　2．特別展会期中の観覧料

　　一般　　　　　　　　　500円(個人)　　　450円(団体)

　　小・中学生、高校生　　250円(個人)　　　200円(団体)

　3．たてやま周遊券【赤山・城山・渚共通観覧券】

　　　赤山地下壕・博物館本館・八犬伝博物館・渚の博物館・海辺の広場の

　　　5施設を巡るのにお得なチケット

　　一般　　　　　　　　　400円(通常展)　　　600円(特別展)

　　小・中学生、高校生　　150円(通常展)　　　250円(特別展)

●ホームページ

　　http://www.city.tateyama.chiba.jp/kankou-bunka/cate000206.html

●問い合わせ先

　　館山市立博物館庶務係（本館）

　　住所：〒294-0036 千葉県館山市館山351-2 城山公園内

　　電話：0470-23-5212 ファックス：0470-23-5213

　　E-mail：hakubutukan@city.tateyama.chiba.jp

※2016年7月4日現在。最新データは公式ホームページでご確認ください。

■城山公園花の開花時期一覧

南総里見八犬伝(NANSO SATOMI HAKKENDEN)

八犬伝は、中国の豪傑小説『水滸伝』の影響を色濃く受けた伝奇小説です。時代を戦国時代に求め、結城合戦以後、房総に入って勢力をのばした里見氏の歴史を背景に、里見氏の娘伏姫ゆかりの仁義礼智忠信孝悌の霊玉を持つ八犬士の活躍を描いた架空の物語です。関東・甲信越地方を主な舞台とし、各地の伝説を取り入れた雄大な構想で、波乱曲折に富んだスケールの大きな作品です。

Greatly influenced by the heroic Chinese novel "Suikoden" or "Water Margin", Hakkenden is a romantic work of fiction. The story is about Lord Satomi's daughter and her relationship to the activities of eight samurai, each of whom represent a Confucian virtue The background for the story is Japan's feudal era. It is based on the history of Lord Satomi after a great battle, when he returns to Boso to expand his sphere of influence. Hakkenden is an extremely intricate story, written on grand scale, using central Japan (Kanto) and the prefectures of Nagano and Niigata as the stage, and incorporating the various legends and traditions of these areas.

八犬伝と馬琴(NANSO SATOMI HAKKENDEN AND AUTHOR)

『南総里見八犬伝』は、江戸時代の文豪曲亭馬琴がその後半生を傾けて著わした大作です。八犬伝の第一輯が出版されたのは、文化11年（1814）、馬琴47才のときです。そして、天保13年（1842）までの28年の歳月を費やして、この大著が完成したときは、馬琴はすでに74才の盲目の翁となっていました。外に黒船の影が重くのしかかり、内に天保の改革の嵐が吹きあれるなか、全部で106冊という日本でも最も長い、世界でも有数の長編小説が完成したのです。

The Hakkenden was written by a famous author of the Edo era. Kyokutei Bakin (1767-1848). He spent half his life composing this vast novel, The first of series was published in 1814 when the author was 47 years old.

However,it was not until 28 years later(1842) that this work was completed By this time, the author was 74 years old and blind. By the time the novel was finished, Japan had entered a period typified by a storm of social and militaristic changes known as the Tenpo Reforms. Outside Japan, the shadow of the "black ship" of Western and European traders was becoming more menacing.It was against this background that the 106 volumes of the longest Japanese novel, and one of the longest novels in the world, were published.